「すばらしき世界」
西川美和さんが監督をされた映画の公開が始まると、いつも
ソワソワしてくる。そして気が付いたら、劇場に足を運んで
しまってる。色んな所で上映されているけれど、贔屓にしたい
中洲大洋で見てきた。
原作は佐木隆三さんの「身分帳」。廃版になっていたけど
今回の映画化で再販になったそう。読んでみたい。
この映画を見て思ったのは、人は多面的だということ。
ひとりの人間の中に陰もあり、陽もある。社会だけが悪なのでは
なくて、人間の弱さが悪を呼ぶことだってある。
綺麗ごとじゃないと思う。
でも本当に人生をやり直そうとしている人がいたら、排除するのでは
なくて、手を差し伸べてあげる世界の方がいいのに決まってる。
見ない振りして通り過ぎるのが今の社会だと思うから。
寂しい社会だと思うから。
我がことのように人の再起を願える人が何処かに確かにいる
社会であって欲しいと思う。
役所広司さんはもちろんのこと、出ている役者さんがそれぞれの
場所できっちり仕事されていて、流石。
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