「ノマドランド」
見たかった映画「ノマドランド」を中洲大洋にて。
原作「ノマド 漂流する高齢労働者たち」というノンフィクションを
映画化したもので、驚いたことにノマドとして出演している人は
本当にノマド(現代の遊牧民)として暮らしている方々だそう。
フランシス・マクドーマンドが亡くなった夫の想い出と共にキャンピング
カーで季節労働をしながら旅を続ける主人公を演じています。
彼女でしかこの役は出来ないと思わせる圧倒的な存在感。
年齢を重ねて益々、突き抜けてるような方。誰も追えない。
アメリカ西部の広大なる風景は息を飲むほど美しくもあり、厳しくもあり
駐車場所や仕事を求めて流れていくノマドという人々の姿がそこに重な
ると言い表せないような複雑な思いが込み上げました。
一概に貧困の為、住む場所がないというのでもなく、、
一概に束縛を好まず自由でいたいというのでもなく、、
高齢になって旅を続けるのは過酷に映るけれど、居心地の悪い場所で
死んだように生きるよりも「生きている」という歓びのような実感が
あるのだろうか?
只、旅はそれぞれ一人でしてても色んな場所でふとした再会が
あったり助け合ったりと横のつながりがあることに気持ちが
救われました。
こうゆう世界があることが驚きでもあります。
心では放浪に憧れつつも、実際には決して出来ないから。
映画は色んな世界を見せてくれますね。
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