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2021年3月

2021年3月30日 (火)

「ノマドランド」

見たかった映画「ノマドランド」を中洲大洋にて。
原作「ノマド 漂流する高齢労働者たち」というノンフィクションを
映画化したもので、驚いたことにノマドとして出演している人は
本当にノマド(現代の遊牧民)として暮らしている方々だそう。
フランシス・マクドーマンドが亡くなった夫の想い出と共にキャンピング
カーで季節労働をしながら旅を続ける主人公を演じています。
彼女でしかこの役は出来ないと思わせる圧倒的な存在感。
年齢を重ねて益々、突き抜けてるような方。誰も追えない。

アメリカ西部の広大なる風景は息を飲むほど美しくもあり、厳しくもあり
駐車場所や仕事を求めて流れていくノマドという人々の姿がそこに重な
ると言い表せないような複雑な思いが込み上げました。
一概に貧困の為、住む場所がないというのでもなく、、
一概に束縛を好まず自由でいたいというのでもなく、、
高齢になって旅を続けるのは過酷に映るけれど、居心地の悪い場所で
死んだように生きるよりも「生きている」という歓びのような実感が
あるのだろうか?
只、旅はそれぞれ一人でしてても色んな場所でふとした再会が
あったり助け合ったりと横のつながりがあることに気持ちが
救われました。
こうゆう世界があることが驚きでもあります。
心では放浪に憧れつつも、実際には決して出来ないから。
映画は色んな世界を見せてくれますね。

 

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2021年3月18日 (木)

大根(絵手紙)

ありのままの自分でいい、、と思えることがどうして
こんなに難しいのだろうと思う。
何十年も人間やってきて。
「あなたのままでいいんだよ」と誰かに言われないと
安心ができないのだろうか?

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一本の大根に「只あなたであればいい」と言いたくなりました。

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2021年3月11日 (木)

「髙島野十郎展」

生誕130年記念、故郷の久留米で髙島野十郎展が開かれてます。
暖かい日を待ってやっと見に行くことができました。

何度か野十郎展には足を運んでいるけれど、その時々で
目に留まる、心に留まる絵が違うのです。
今回は何故か風景画の美しさがひたひたと心に沁みました。
春雨、霧の立ちこめた山々、枯葉の敷き詰めた山道、
菜の花畑、雪の降りた山や畑、、、。
こんな言い方は可笑しいかもしれないけれど、写真よりも
より自然に近いような風景画は内面の美しさから滲み出た
もののように感じました。
もちろんあのリンゴやカラスウリの絵はやっぱり素敵で
見惚れました。
生前は光の当たることのなかった野十郎さんの個展に、平日にも
関わらず大勢の方が来館されていました。
知らせてあげたいですね。

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早咲きの桜が開いてました。美しい場所。

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